カンタヴィルの幽霊

オスカー・ワイルドの短編より

笑う家族、ひどく疲れた幽霊 ―― そして、自分がどこに立つかを選ばなければならない十五歳の少女。

古いイギリスの館。幽霊など信じず、館の幽霊に鎖に差す油を勧めるアメリカ人の一家。そして、妻を殺し、三百年眠っていないサイモン・ド・カンタヴィル卿。あなたは十五歳のヴァージニア。笑う家族の側に立つのか、それとも、一度だけ、壁を抜けて一緒に来てほしいと頼む年老いた人殺しの隣に立つのか? 悪をなした者を憐れむことに、どんな値打ちがあるのか ―― そして、その代価を払うのは誰なのか?